【概要】
timsTOFを用いることで、ブルッカーは次世代のイオンモビリティ質量分析を導入します。MSベースのプロテオミクスは、何千ものタンパク質を同定および定量できる強力な技術となっています。
トラップイオンモビリティスペクトロメトリー(TIMS)により、分離に新たな次元を追加する事が可能です。
PASEF(Parallel Accumulation Serial Fragmentation技術を搭載したtimes TOF Proは、ショットガンプロテオミクスの新たなスタンダードを定義します。
この装置は、高い選択性と高感度を併せ持ち、革命的なスキャン速度の向上を提供します。
イオンモビリティとは
イオンモビリティは、イオンの3次元構造に関する情報を届け、ピーク容量を増加し、化合物の特性評価の信頼度を高める、質量分析の強力な追加機能です。
timsTOFはブルカーが開発したイオンモビリティ質量分析が可能な研究へのオープンプラットフォームで、様々な研究分野に応用可能です。
PASEF
スピードを念頭に置いて、Brukerのエキスパートはショットガンプロテオミクスの要求を満たすためにMS / MS技術を再設計しました。
ペプチドイオンは、トラップされたイオンモビリティーを用いて分離、透過(約100ms)、そしてQTOFで検出され、TIMS MSヒートマップ(A)が生成されます。
PASEF法(B)では、同じTIMS分離が四重極と共に連動され、その四重極では、溶離中に特定のイオン種をアイソレーションし、次の前駆体に直ちに移行されます。
プリカーサーおよびフラグメントスペクトルは、移動度値によって整列されます。
PASEF(Parallel Accumulation Serial Fragmentation)テクノロジ> 100 Hzのシーケンシング速度で達成できます。
PASEF法を用いて、低濃度レベルのペプチドのMS / MSスペクトルのクオリティーを数回選択することによって増加させることができます。
【仕様】
製品 | Basic | Pro |
スキャン速度 | 1~50Hz (MS & MS/MS) | 1->120Hz(MS & PASEF) |
フラグメント化 | CID | PASEF |
分解能 | 50,000 | |
サイズ(mm) | 980×1400×2570 |