腎臓研究におけるレーザーマイクロダイセクション(LCM)の活用|糸球体・尿細管を分離して解析する

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腎臓は異なる機能を持つ組織の集合体

腎臓は、血液のろ過や水分・電解質の調節など、生命維持に重要な役割を担う臓器です。

腎臓組織には、糸球体、尿細管、間質、血管など、異なる機能を持つ構造が存在しています。

腎疾患の研究では、こうした構造ごとに異なる病態が生じることが知られています。

しかし、腎臓組織全体からRNAやタンパク質を抽出した場合、複数の組織構造に由来する情報が混在してしまいます。

そこで役立つのが、レーザーマイクロダイセクション(LCM)です。

LCMによる糸球体・尿細管の選択的回収

LCMは、顕微鏡で観察した組織切片から、目的の領域を選択的に回収する技術です。

腎臓研究では、糸球体や尿細管などの特定の構造を選択して回収し、それぞれの分子特性を解析することが考えられます。

例えば、腎疾患モデルの組織から糸球体を回収し、疾患に関連する遺伝子発現の変化を調べる研究に応用できます。

Accuva CellectのIR・UVデュアルレーザー

スイスではなく米国LAXCO社が提供するAccuva Cellectは、IRレーザーとUVレーザーの両方を備えたLCMシステムです。

IRレーザーは専用の回収フィルムを介して目的細胞を捕捉し、UVレーザーは組織の精密な切断に使用します。

この2つの方式を組み合わせることで、組織構造や試料条件に応じた回収方法を選択できます。

腎臓組織のように複数の構造が密接して存在する試料では、目的領域を明確に指定できることが重要です。

回収後に考えられる解析

LCMで回収した試料は、試料量や品質、前処理条件に応じて、以下の解析に利用できます。

・RNA抽出と遺伝子発現解析

・RT-qPCR

・RNAシーケンス

・DNA解析

・タンパク質解析

ただし、微小領域から得られる試料量には限りがあるため、回収領域の大きさや回収数、核酸・タンパク質の品質を考慮した実験計画が必要です。

まとめ

腎臓研究では、糸球体や尿細管などの組織構造ごとの解析が重要です。

LCMを利用することで、組織全体の解析では捉えにくい、局所的な分子変化を調べることができます。

Accuva Cellectは、IR・UVデュアルレーザーを搭載したLCMシステムとして、こうした組織領域の選択的回収を支援します。

株式会社インミディアムでは、Accuva Cellectの製品仕様や研究用途に関するご相談を承っています。

製造元:LAXCO(米国)
日本国内取扱い:株式会社インミディアム
https://www.inmediam.com