骨や石灰化組織にもLCMは使える? Accuva CellectのUVレーザーによる組織切断

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硬い組織の分子解析はなぜ難しいのか?

骨や石灰化組織は、軟組織とは異なる構造を持っています。

骨組織には骨芽細胞、骨細胞、破骨細胞などが存在し、それぞれ異なる機能を担っています。

骨疾患や骨再生の研究では、特定の細胞や組織領域を選択して解析することが重要です。

しかし、骨組織をまとめて粉砕・抽出すると、複数の細胞や組織成分に由来する情報が混在してしまいます。

LCMによる骨組織の領域別解析

レーザーマイクロダイセクション(LCM)は、顕微鏡下で目的の細胞や組織領域を選択し、回収する技術です。

骨研究では、例えば次のような領域を対象とすることが考えられます。

・骨形成が進行している領域

・骨吸収が生じている領域

・骨髄と骨組織の境界

・骨腫瘍と周辺組織

・骨再生材料の周辺組織

こうした領域を個別に回収することで、組織構造に対応した分子解析が可能になります。

Accuva CellectのUVレーザー

Accuva Cellectは、米国LAXCO社が提供するIR・UVデュアルレーザーLCMシステムです。

メーカーは、UVレーザーについて、骨や植物組織などの比較的高密度な試料の切断にも適していると説明しています。

IRレーザーは単一細胞や少数細胞の捕捉に、UVレーザーは組織領域の切断に利用されます。

2種類のレーザーを使い分けられるため、さまざまな試料への対応が期待できます。

骨組織では前処理が重要

骨組織をLCMで解析する際には、脱灰処理や切片作製の条件が重要です。

特にRNA解析では、脱灰方法や固定条件によって核酸品質が変化する場合があります。

また、装置のUVレーザーが高密度組織に対応していても、あらゆる骨切片をそのまま切断できるわけではありません。

試料の厚さ、硬さ、スライドの種類、前処理条件などを事前に確認する必要があります。

骨疾患・再生医療研究への応用

LCMによる領域別解析は、骨形成や骨吸収、骨再生、骨腫瘍などの研究に利用できます。

例えば、骨再生材料の周囲に形成された新生組織を選択して回収し、骨形成関連遺伝子の発現を調べる研究が考えられます。

まとめ

骨や石灰化組織の研究では、組織構造に対応した分子解析が重要です。

Accuva Cellectは、UVレーザーによる組織切断機能を備え、骨などの高密度組織を対象としたLCM研究にも応用できるシステムです。

試料の前処理や切断条件については、実際の研究用途に応じた確認が必要です。

骨組織・石灰化組織へのLCMの適用については、株式会社インミディアムまでお問い合わせください。

製造元:LAXCO(米国)
日本国内取扱い:株式会社インミディアム
https://www.inmediam.com