腸管上皮と炎症領域を分けて解析する|炎症性腸疾患研究におけるLCMの活用

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腸管組織は複雑な細胞構造を持つ

腸管には、上皮細胞、免疫細胞、線維芽細胞、血管など、多様な細胞が存在しています。

腸管上皮は、栄養の吸収やバリア機能に重要な役割を担っています。

一方、粘膜固有層には多くの免疫細胞が存在し、腸内細菌や外来抗原に対する免疫応答に関与しています。

炎症性腸疾患の研究では、こうした細胞や組織構造ごとの変化を理解することが重要です。

腸管全体の解析では情報が混在する

腸管組織全体からRNAを抽出した場合、上皮細胞と免疫細胞などの遺伝子発現情報が混在します。

炎症が進行した組織では、免疫細胞の浸潤や組織構造の変化によって、細胞組成そのものが変わる場合もあります。

そのため、遺伝子発現の変化が個々の細胞の応答によるものなのか、細胞組成の変化によるものなのかを区別することが難しくなる場合があります。

LCMによる腸管領域の選択的回収

レーザーマイクロダイセクション(LCM)は、組織切片から目的の細胞や領域を選択的に回収する技術です。

腸管研究では、例えば次のような領域を分けて解析できます。

・腸管上皮

・陰窩領域

・粘膜固有層

・炎症細胞が集積した領域

・潰瘍部と周辺組織

これらの領域を別々に回収することで、炎症やバリア機能に関連する分子変化を調べる研究が考えられます。

腸内細菌と宿主応答の研究

腸内細菌叢の変化は、腸管上皮や免疫系の機能に影響を及ぼす場合があります。

LCMを用いて腸管上皮などの特定領域を回収し、遺伝子発現を解析することで、腸内環境の変化に対する宿主組織の応答を検討できます。

LAXCO社は、抗菌薬によって腸内細菌叢を変化させたマウスの腸管応答を解析するアプリケーションノートを公開しています。

Accuva Cellectの特徴

Accuva Cellectは、米国LAXCO社のIR・UVデュアルレーザーLCMシステムです。

IRレーザーによる目的細胞の捕捉と、UVレーザーによる組織領域の切断を使い分けることができます。

腸管のように異なる細胞や組織構造が密接して存在する試料では、顕微鏡下で目的領域を選択できることが重要です。

まとめ

炎症性腸疾患研究では、腸管上皮、免疫細胞が存在する領域、炎症部位などを区別した分子解析が重要です。

LCMは、組織内の特定領域を選択して回収し、局所的な遺伝子発現変化を調べるための技術です。

Accuva Cellectは、腸管組織の領域別解析や炎症研究における試料回収を支援します。

腸管組織のLCMへの適用や装置導入については、株式会社インミディアムまでお問い合わせください。

製造元:LAXCO(米国)
日本国内取扱い:株式会社インミディアム
https://www.inmediam.com