LCM装置の選定で重要なこと
レーザーマイクロダイセクション(LCM)は、組織切片から目的の細胞や領域を選択的に回収する技術です。
がん研究、病理学、神経科学、分子生物学など、幅広い研究分野で利用されています。
LCM装置を導入する際には、レーザー性能だけでなく、使用する試料、観察方法、回収後の解析、設置環境、保守体制などを総合的に検討することが重要です。
今回は、LCM装置を選ぶ際に確認したい7つのポイントを紹介します。
1. 回収したい細胞・組織の種類
最初に、どのような試料を回収したいのかを明確にします。
例えば、次のような試料があります。
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FFPE組織切片
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凍結組織切片
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染色済みの病理組織
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単一細胞・少数細胞
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比較的大きな組織領域
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培養細胞
試料の種類によって、適した回収方法や前処理条件は異なります。
2. レーザーの種類
LCM装置には、IRレーザーによる細胞捕捉方式や、UVレーザーによる組織切断方式などがあります。
Accuva Cellectは、IRレーザーとUVレーザーの両方を搭載しています。
IRレーザーは単一細胞や少数細胞の捕捉に、UVレーザーは組織領域の切断に利用できます。
両方式を使用できることは、異なる試料を扱う研究室にとって検討ポイントになります。
3. 明視野・蛍光観察への対応
LCMでは、回収する細胞を正確に同定することが重要です。
H&E染色などで識別できる場合には、明視野観察が利用できます。
一方、蛍光標識した細胞や特定の分子マーカーを利用する場合には、蛍光観察機能が必要です。
Accuva Cellectには、明視野観察を中心とした構成と、蛍光観察に対応する構成があります。
研究目的に応じたモデル選定が重要です。
4. 回収後の解析方法
LCMで回収した細胞は、RNA、DNA、タンパク質などの解析に利用できます。
ただし、必要な試料量や品質は下流解析によって異なります。
例えば、RNA-seqを目的とする場合には、核酸の品質や回収細胞数、ライブラリー調製法などを事前に検討する必要があります。
5. 消耗品とランニングコスト
LCM装置の運用には、回収用キャップやスライドなどの消耗品が必要です。
装置本体の価格だけでなく、消耗品の価格や入手性、使用頻度を考慮することが重要です。
特に、既存のLCM装置から更新する場合には、現在使用している消耗品との互換性を確認する必要があります。
6. 操作性と作業効率
LCMでは、目的細胞の同定、回収領域の指定、レーザー照射、回収確認などの工程があります。
装置の操作性は、作業効率や研究者の負担に影響します。
Accuva Cellectは、顕微鏡観察から細胞選択、回収確認までを支援するソフトウェアを備えています。
実際の試料を想定し、必要な作業時間や操作手順を確認することが重要です。
7. 設置・保守・技術サポート
LCM装置の導入では、設置スペース、電源、PC環境、操作トレーニングなどの確認が必要です。
また、長期的な運用を考えると、故障時の対応やメーカーの技術サポート体制も重要です。
Accuva Cellectは、比較的コンパクトな設計を特徴としています。
具体的な設置条件や保守内容については、導入前に確認することをおすすめします。
Accuva Cellectの主な特徴
| 項目 | 特徴 |
|---|---|
| 製品名 | Accuva Cellect |
| メーカー | LAXCO(米国) |
| 装置方式 | レーザーマイクロダイセクション |
| レーザー | IR・UVデュアルレーザー |
| 主な回収対象 | 単一細胞、少数細胞、組織領域 |
| 観察方式 | 明視野/明視野+蛍光 |
| 対応試料例 | FFPE切片、凍結切片、培養細胞など |
| 下流解析例 | qPCR、RNA-seq、DNA解析、プロテオミクス |
まとめ
LCM装置の選定では、試料の種類、レーザー方式、観察機能、下流解析、消耗品、操作性、サポート体制を総合的に検討することが重要です。
Accuva Cellectは、IR・UVデュアルレーザーを搭載し、幅広い細胞・組織の選択的回収を支援するLCMシステムです。
株式会社インミディアムでは、Accuva Cellectの新規導入や既存LCM装置からの更新について、ご相談を承っています。
製品仕様・お見積り・装置更新については、お気軽にお問い合わせください。
製造元:LAXCO(米国)
日本国内取扱い:株式会社インミディアム
https://www.inmediam.com