乳がん組織は均一ではない
乳がん組織には、がん細胞だけでなく、線維芽細胞、免疫細胞、血管内皮細胞など、多様な細胞が存在しています。
また、同じ腫瘍内でも、浸潤部、腫瘍中心部、周辺の非腫瘍組織では、細胞構成や分子特性が異なる場合があります。
このような組織内の不均一性は、がんの進展や治療抵抗性を研究する上で重要な要素です。
しかし、腫瘍組織全体からDNAやRNAを抽出すると、さまざまな細胞由来の情報が混在します。
LCMによる腫瘍細胞の選択的回収
レーザーマイクロダイセクション(LCM)は、顕微鏡で観察した組織切片から、目的の細胞や組織領域を選択的に回収する技術です。
乳がん研究では、例えば次のような領域を分けて回収できます。
・浸潤性がんの腫瘍細胞が多い領域
・非浸潤性乳管がん(DCIS)の病変部
・腫瘍周辺の間質
・腫瘍中心部と浸潤先端部
・正常乳腺組織
それぞれを別々に解析することで、病理組織像と分子情報を関連付ける研究が可能になります。
遺伝子変異解析への応用
腫瘍組織に正常細胞が多く含まれる場合、がん細胞に由来する遺伝子変異の検出感度に影響することがあります。
LCMを利用して腫瘍細胞が多い領域を回収することで、解析対象における腫瘍細胞の割合を高められる場合があります。
ただし、回収後の腫瘍細胞純度やDNA品質は、組織の状態や回収条件によって異なります。
Accuva Cellectの特徴
米国LAXCO社のAccuva Cellectは、IRレーザーとUVレーザーを搭載したLCMシステムです。
IRレーザーは専用フィルムを介した細胞捕捉に、UVレーザーは目的領域の切断に使用します。
これらの機能を使い分けることで、組織の形態や研究目的に応じた回収方法を選択できます。
まとめ
乳がん研究では、腫瘍細胞と周辺組織を分けた分子解析が、組織内の不均一性を理解する上で役立ちます。
Accuva Cellectは、病理組織の位置情報を参考にした細胞・組織領域の選択的回収を支援します。
乳がん組織のLCM解析や装置導入については、株式会社インミディアムまでお問い合わせください。
製造元:LAXCO(米国)
日本国内取扱い:株式会社インミディアム
https://www.inmediam.com