皮膚は複数の組織層から構成される
皮膚は、表皮、真皮、皮下組織などから構成される複雑な臓器です。
表皮には主にケラチノサイトが存在し、外部環境に対するバリア機能を担っています。
真皮には線維芽細胞や血管、免疫細胞などが存在し、皮膚の構造維持や修復に関与しています。
また、毛包や汗腺などの付属器も、皮膚の機能に重要な役割を果たしています。
皮膚疾患や化粧品研究では、これらの組織構造を区別した解析が役立ちます。
皮膚全体の解析では分かりにくいこと
皮膚組織全体からRNAやタンパク質を抽出すると、表皮と真皮など、異なる組織に由来する情報が混在します。
例えば、炎症性皮膚疾患では、表皮細胞の応答と真皮に存在する免疫細胞の応答が異なる場合があります。
また、皮膚老化研究では、表皮と真皮で異なる分子変化が生じる可能性があります。
こうした違いを調べるためには、目的とする組織領域を選択して解析することが重要です。
LCMによる皮膚組織の回収
レーザーマイクロダイセクション(LCM)は、組織切片から目的の細胞や領域を顕微鏡下で選択して回収する技術です。
皮膚研究では、以下のような領域を対象とすることが考えられます。
・表皮
・真皮
・毛包
・炎症細胞が集積した領域
・創傷部と周辺組織
・皮膚腫瘍と正常組織
回収した領域から核酸やタンパク質を抽出し、分子解析につなげることができます。
アトピー性皮膚炎研究への応用
アトピー性皮膚炎では、皮膚バリア機能の変化や免疫応答が病態に関与しています。
LCMを利用して表皮と真皮を分けて回収することで、バリア関連遺伝子や炎症関連遺伝子の発現を組織層ごとに比較する研究が考えられます。
ただし、表皮内にも複数の細胞状態が存在するため、表皮全体の回収が単一細胞種の解析になるわけではありません。
Accuva Cellectによる領域選択
Accuva Cellectは、米国LAXCO社のIR・UVデュアルレーザーLCMシステムです。
IRレーザーによる細胞捕捉と、UVレーザーによる組織切断を使い分けられます。
皮膚のように複数の組織層が隣接する試料では、目的領域を指定して回収できることが重要です。
まとめ
皮膚研究では、表皮、真皮、毛包などの領域別解析が、皮膚の機能や疾患の理解に役立ちます。
Accuva Cellectは、組織内の目的領域を選択的に回収し、遺伝子発現解析などにつなげる研究を支援します。
皮膚疾患研究、皮膚老化研究、化粧品関連研究におけるLCMの利用については、株式会社インミディアムまでお問い合わせください。
製造元:LAXCO(米国)
日本国内取扱い:株式会社インミディアム
https://www.inmediam.com