少数の細胞が重要な情報を持つことがある
組織には多数の細胞が存在しますが、研究対象となる細胞がごく少数しか含まれていない場合があります。
例えば、特定の形態を示す腫瘍細胞、病変部に散在する免疫細胞、特殊な分化状態にある細胞などです。
組織全体を解析すると、こうした希少細胞の分子情報が、周囲の多数の細胞の情報に埋もれてしまうことがあります。
このような課題に対して、レーザーマイクロダイセクション(LCM)が役立ちます。
LCMによる少数細胞の回収
LCMは、顕微鏡で観察した試料から、目的の細胞や組織領域を選択して回収する技術です。
目的細胞を形態や染色結果に基づいて選択できるため、組織中に少数しか存在しない細胞の回収にも利用できます。
例えば、特定の免疫染色で陽性となった細胞や、周囲と異なる形態を示す細胞を回収する研究が考えられます。
フローサイトメトリーとの違い
希少細胞の分離には、フローサイトメトリーやセルソーティングも利用されます。
これらは、細胞表面マーカーや蛍光シグナルなどを利用して細胞を分離する技術です。
一方、LCMは、組織内の位置や形態を参考にして細胞を回収できる点が特徴です。
組織構造を保った状態で目的細胞を特定したい場合には、LCMが適していることがあります。
ただし、多数の細胞を高速に分離する用途では、セルソーティングの方が適している場合もあります。
Accuva CellectのIRレーザー
米国LAXCO社のAccuva Cellectは、IRレーザーとUVレーザーを備えたLCMシステムです。
IRレーザーは、単一細胞や少数細胞の選択的な捕捉を想定して設計されています。
顕微鏡下で目的細胞を確認し、選択した細胞を回収することで、組織全体の解析では得られにくい情報の取得を支援します。
回収後の解析で重要なこと
希少細胞を回収する場合、得られる核酸やタンパク質の量が非常に少なくなることがあります。
そのため、下流解析では微量試料に対応した抽出方法や増幅方法が必要です。
また、目的細胞の同定精度や周辺細胞の混入にも注意が必要です。
まとめ
希少細胞の解析では、目的細胞を正確に選択し、必要な品質で回収することが重要です。
Accuva Cellectは、IRレーザーによる単一細胞・少数細胞の捕捉を通じて、希少細胞研究を支援します。
希少細胞の回収や分子解析を目的としたLCM装置の導入については、株式会社インミディアムまでお問い合わせください。
製造元:LAXCO(米国)
日本国内取扱い:株式会社インミディアム
https://www.inmediam.com
※本製品は研究用です。診断目的には使用できません。