レーザーマイクロダイセクションには複数の方式がある
レーザーマイクロダイセクション(LCM)は、顕微鏡下で目的細胞や組織領域を選択的に分離・回収する技術です。
LCM装置にはさまざまな方式がありますが、代表的なものとして、赤外線(IR)レーザーを利用した回収方式と、紫外線(UV)レーザーを利用した切断方式があります。
どちらの方式が適しているかは、対象試料や回収する細胞数、研究目的によって異なります。
IRレーザーによる細胞回収
IR方式では、レーザーのエネルギーを利用して、目的細胞を専用の回収フィルムに接着させます。
Accuva Cellectでは、波長808nmのIRレーザーを採用しています。
専用のCapSure LCMキャップに設けられたフィルムがレーザーエネルギーを吸収し、目的細胞に接着する仕組みです。
IR方式は、単一細胞や少数細胞など、比較的小さな領域の選択的な回収に適しています。
また、フィルムを介して回収するため、試料への損傷を抑えることを目指した方式です。
UVレーザーによる組織切断
UV方式では、レーザーを使用して組織や試料の目的領域を切断します。
Accuva Cellectには、波長355nmのUVレーザーが搭載されています。
複雑な形状の領域や密度の高い組織を切断する際に適しており、比較的大きな組織領域の分離にも利用できます。
ただし、レーザーが直接作用する切断部分では、試料への影響を考慮する必要があります。
適切なレーザー条件は、試料の種類や厚さなどに応じて調整します。
IR方式とUV方式の比較
| 比較項目 | IR方式 | UV方式 |
|---|---|---|
| 基本原理 | フィルムへの接着による回収 | レーザーによる組織切断 |
| Accuva Cellectの波長 | 808nm | 355nm |
| 主な用途 | 単一細胞・少数細胞の回収 | 組織領域の精密切断 |
| 特徴 | 試料への影響を抑えた回収を目指す | 複雑な形状や密な組織に対応 |
| 主な検討事項 | 回収フィルムへの接着条件 | 切断条件と試料への影響 |
※上記は一般的な特徴を整理したものです。実際の回収性能は試料条件によって異なります。
2種類のレーザーを搭載するメリット
研究で扱う試料は、組織の種類、細胞密度、厚さ、染色状態などがさまざまです。
例えば、単一細胞を選択的に回収したい場合と、組織の特定領域を広く切り出したい場合とでは、適した回収方法が異なることがあります。
Accuva Cellectは、IRレーザーとUVレーザーの両方を1台に搭載しているため、研究目的に応じて方式を選択できます。
まとめ
LCM装置を選定する際には、レーザーの種類だけでなく、試料の種類、必要な回収精度、細胞数、下流解析への適合性などを確認することが重要です。
Accuva Cellectは、IR方式とUV方式を組み合わせたLCMシステムとして、幅広い研究用途に対応します。
装置の仕様や用途への適合性については、株式会社インミディアムまでお問い合わせください。
製造元:LAXCO, Inc.(米国)
国内取扱い:株式会社インミディアム
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