【第3回】IRレーザーとUVレーザーの違いとは? LCM装置を選ぶ際に知っておきたい基礎知識

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レーザーマイクロダイセクションには複数の方式がある

レーザーマイクロダイセクション(LCM)は、顕微鏡下で目的細胞や組織領域を選択的に分離・回収する技術です。

LCM装置にはさまざまな方式がありますが、代表的なものとして、赤外線(IR)レーザーを利用した回収方式と、紫外線(UV)レーザーを利用した切断方式があります。

どちらの方式が適しているかは、対象試料や回収する細胞数、研究目的によって異なります。

IRレーザーによる細胞回収

IR方式では、レーザーのエネルギーを利用して、目的細胞を専用の回収フィルムに接着させます。

Accuva Cellectでは、波長808nmのIRレーザーを採用しています。

専用のCapSure LCMキャップに設けられたフィルムがレーザーエネルギーを吸収し、目的細胞に接着する仕組みです。

IR方式は、単一細胞や少数細胞など、比較的小さな領域の選択的な回収に適しています。

また、フィルムを介して回収するため、試料への損傷を抑えることを目指した方式です。

UVレーザーによる組織切断

UV方式では、レーザーを使用して組織や試料の目的領域を切断します。

Accuva Cellectには、波長355nmのUVレーザーが搭載されています。

複雑な形状の領域や密度の高い組織を切断する際に適しており、比較的大きな組織領域の分離にも利用できます。

ただし、レーザーが直接作用する切断部分では、試料への影響を考慮する必要があります。

適切なレーザー条件は、試料の種類や厚さなどに応じて調整します。

IR方式とUV方式の比較

比較項目 IR方式 UV方式
基本原理 フィルムへの接着による回収 レーザーによる組織切断
Accuva Cellectの波長 808nm 355nm
主な用途 単一細胞・少数細胞の回収 組織領域の精密切断
特徴 試料への影響を抑えた回収を目指す 複雑な形状や密な組織に対応
主な検討事項 回収フィルムへの接着条件 切断条件と試料への影響

※上記は一般的な特徴を整理したものです。実際の回収性能は試料条件によって異なります。

2種類のレーザーを搭載するメリット

研究で扱う試料は、組織の種類、細胞密度、厚さ、染色状態などがさまざまです。

例えば、単一細胞を選択的に回収したい場合と、組織の特定領域を広く切り出したい場合とでは、適した回収方法が異なることがあります。

Accuva Cellectは、IRレーザーとUVレーザーの両方を1台に搭載しているため、研究目的に応じて方式を選択できます。

まとめ

LCM装置を選定する際には、レーザーの種類だけでなく、試料の種類、必要な回収精度、細胞数、下流解析への適合性などを確認することが重要です。

Accuva Cellectは、IR方式とUV方式を組み合わせたLCMシステムとして、幅広い研究用途に対応します。

装置の仕様や用途への適合性については、株式会社インミディアムまでお問い合わせください。

製造元:LAXCO, Inc.(米国)
国内取扱い:株式会社インミディアム
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