【第6回】神経科学研究におけるレーザーマイクロダイセクション(LCM)の活用:特定の神経細胞を選択的に回収する

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脳組織には多様な細胞が存在する

脳や脊髄などの神経組織には、さまざまな種類の神経細胞に加え、アストロサイト、ミクログリア、オリゴデンドロサイトなどの細胞が存在しています。

これらの細胞は、それぞれ異なる役割を担っており、遺伝子発現やタンパク質の構成も異なります。

そのため、脳組織全体からRNAやDNAを抽出した場合、特定の神経細胞に由来する情報を詳しく調べることが難しい場合があります。

このような研究に役立つ技術の一つが、レーザーマイクロダイセクション(LCM)です。

LCMによる神経細胞の選択的回収

LCMは、顕微鏡で観察した試料から、目的とする細胞や微小領域をレーザーによって選択的に分離・回収する技術です。

例えば、神経組織の中から特定の形態を持つ細胞や、蛍光標識された細胞を選択して回収できます。

LAXCO社のAccuva Cellect製品パンフレットには、GFPを発現する神経細胞を選択的に回収した例が掲載されています。

このように、細胞の形態や蛍光シグナルを指標として回収対象を選択できることは、神経科学研究におけるLCMの特徴です。

神経科学における主な応用

特定の神経細胞集団の遺伝子発現解析

神経組織内の特定の細胞集団を回収し、RNAを抽出することで、目的細胞に着目した遺伝子発現解析を行う研究に利用できます。

神経変性疾患の研究

神経変性疾患では、特定の神経細胞集団が選択的に障害を受けることがあります。

LCMを用いて病変領域や特定の細胞集団を回収することで、分子レベルでの変化を調べる研究への応用が考えられます。

脳内の領域別解析

脳組織の異なる領域を選択的に回収し、それぞれの遺伝子発現やタンパク質の違いを調べる研究にも活用できます。

Accuva Cellectの特徴

Accuva Cellectは、波長808nmのIRレーザーと355nmのUVレーザーを搭載したLCMシステムです。

IRレーザーは単一細胞や少数細胞の回収に、UVレーザーは組織領域の精密切断に適しています。

また、蛍光観察オプションや、試料形式に応じたステージインサートを利用できます。

まとめ

神経科学では、組織全体の解析だけでなく、特定の神経細胞や脳内領域に着目した解析が重要です。

LCMは、顕微鏡による形態観察と分子解析を結び付けるための有用な試料調製技術です。

Accuva Cellectの神経科学研究への応用については、株式会社インミディアムまでお問い合わせください。

製造元:LAXCO, Inc.(米国)
国内取扱い:株式会社インミディアム
https://www.inmediam.com