細胞培養を止めずに、細胞の変化を連続観察。
CYTONOTE 1Wは、フランスIPRASENSE社が開発した、独自のレンズレスイメージング技術を採用したコンパクトなライブセルイメージングシステムです。
CO₂インキュベーター内に設置することで、細胞を培養環境から取り出すことなく、長時間のタイムラプス観察や細胞動態の定量解析を行えます。
対物レンズを使用しない独自の光学技術により、従来の顕微鏡で必要となるフォーカス調整を省略。約30 mm²の広い視野で、多数の細胞を一度に観察できます。
専用ソフトウェア「HORUS」を使用することで、細胞増殖、コンフルエンシー、細胞移動、細胞形態などを経時的に解析できます。
CYTONOTE 1Wの6つの特徴
1. レンズレスイメージング技術
CYTONOTE 1Wは、IPRASENSE社独自のレンズレスイメージング技術を採用しています。
LED光源から照射された光が細胞によって回折され、その情報をCMOSセンサーで取得します。取得したデータを専用アルゴリズムで処理することで、細胞画像を再構成します。
対物レンズを使用しないため、従来の顕微鏡のようなフォーカス調整が不要です。
2. インキュベーター内での連続観察
装置をCO₂インキュベーター内に設置し、培養容器を装置上に置くだけで観察を開始できます。
細胞を繰り返しインキュベーターから取り出す必要がないため、培養環境の変動を抑えながら、細胞の状態を経時的に観察できます。
タイムラプス撮影の間隔や観察期間は、実験目的に応じて設定できます。
3. 約30 mm²の広視野観察
CYTONOTE 1Wは、約30 mm²の広い観察視野を備えています。
多数の細胞を同時に観察できるため、細胞集団全体の増殖や移動、分布の変化を捉えることができます。
局所的な画像だけでは把握しにくい細胞集団の動態を、広い範囲で評価できます。
4. ラベルフリーで細胞を観察
CYTONOTE 1Wは、蛍光色素や蛍光タンパク質による標識を必要とせず、細胞を観察できます。
蛍光標識工程を省略できるため、細胞の増殖や移動などを非標識条件で追跡したい研究に適しています。
また、蛍光観察で問題となる光退色を伴わない点も特徴です。
※蛍光タンパク質や蛍光標識分子の検出を目的とした装置ではありません。
5. コンパクトな装置設計
本体サイズは約12 × 11 × 10 cm、重量は約1 kgです。
一般的な細胞培養用インキュベーター内に設置しやすいコンパクトな設計です。
ペトリ皿、培養フラスコ、スライド、対応するマルチウェルプレートなど、さまざまな培養容器を使用できます。
6. 最大6台の並列モニタリング
専用ソフトウェアHORUSは、最大6台のCYTONOTE 1Wを同時に接続する構成に対応しています。
異なる細胞株や培養条件、薬剤処理条件などを並列に観察する実験にも利用できます。
※複数台の同時運用には、それぞれのCYTONOTE 1W本体が必要です。
主なアプリケーション
細胞増殖・コンフルエンシー解析
細胞数やコンフルエンシー(細胞占有率)を経時的に解析できます。
細胞増殖曲線の作成、培養条件の比較、薬剤処理による増殖変化の評価などに利用できます。
細胞遊走・スクラッチアッセイ
細胞の移動や遊走をタイムラプス撮影によって観察できます。
スクラッチアッセイでは、細胞のない領域が時間とともに閉鎖する過程を追跡し、細胞遊走の変化を評価できます。
細胞トラッキング
広い観察領域で細胞の動きを追跡し、細胞移動の軌跡や動態を解析できます。
細胞の運動性や移動パターンに着目した研究に利用できます。
血管新生・管腔形成解析
血管内皮細胞が形成するネットワーク構造を経時的に観察できます。
専用解析モジュールを使用することで、ネットワーク形成の変化を定量的に評価できます。
細胞の接着・剥離・形態変化
細胞の接着、剥離、形態変化などを長時間観察できます。
培養条件の最適化や、薬剤処理による細胞応答の観察などへの応用が考えられます。
HORUS:専用画像解析ソフトウェア
CYTONOTE 1Wには、IPRASENSE社が開発した専用ソフトウェア「HORUS」が用意されています。
HORUSでは、画像の取得・保存、タイムラプス動画の作成、細胞数やコンフルエンシーの定量解析などを行えます。
主な解析機能:
・細胞数の計測
・コンフルエンシー解析
・細胞増殖曲線の作成
・細胞サイズ・形態の解析
・タイムラプス画像・動画の記録
・細胞移動の解析
・複数培養条件のモニタリング
また、スクラッチアッセイ解析、細胞トラッキング解析、管腔形成解析の専用モジュールも用意されています。
※一部の解析機能はオプションです。
基本仕様
| 項目 | 仕様 |
|---|---|
| 製品名 | CYTONOTE 1W |
| イメージング方式 | レンズレスイメージング |
| 光源 | LED |
| センサー | CMOS、10メガピクセル |
| 観察視野 | 約30 mm² |
| 観察距離 | 0~5 mm |
| 最大画像取得レート | 1.5画像/分 |
| 対応細胞 | 接着細胞、容器底面の浮遊細胞、3Dスフェロイドなど |
| 対応培地 | 液体、半固体培地 |
| 対応培養容器 | ペトリ皿、培養フラスコ、マルチウェルプレートなど |
| 最大容器高さ | 55 mm |
| 画像形式 | PNG、JPEG、BMP、TIFF |
| 本体寸法 | 12 × 11 × 10 cm |
| 重量 | 約1 kg |
| 電源 | USB |
| 解析ソフトウェア | HORUS |
※観察可能な試料や容器には条件があります。最新の仕様と対応構成についてはお問い合わせください。
ご利用方法
CYTONOTE 1Wは、簡単な手順で細胞の経時観察を開始できます。
STEP 1:装置を設置
CYTONOTE 1WをCO₂インキュベーター内に設置します。
STEP 2:培養容器をセット
細胞を培養したペトリ皿やフラスコなどを装置上に置きます。
STEP 3:撮影条件を設定
HORUSソフトウェアで撮影間隔や観察期間を設定します。
STEP 4:タイムラプス撮影
細胞をインキュベーター内で培養しながら、画像を連続取得します。
STEP 5:画像解析
取得した画像から、細胞増殖、コンフルエンシー、細胞移動などを解析します。
このような研究におすすめします
・細胞培養の状態を長時間モニタリングしたい
・細胞増殖やコンフルエンシーを定量的に評価したい
・インキュベーターから細胞を取り出さずに観察したい
・ラベルフリーで細胞の移動や形態変化を追跡したい
・スクラッチアッセイや血管新生アッセイを実施したい
・コンパクトなライブセルイメージング装置を導入したい