Thresholdシステムは、独自のセンサー技術により微量のDNAやタンパク質を測定するシステムです。
バリデーション可能な装置、ソフトウェア、試薬をトータルでサポートしており、品質管理やプロセス開発に最適です。
オプションでFDA 21 CFR Part 11に対応します。
主な用途は生物医薬品中の微量DNAの検出や混入タンパク質の測定で、国内および各国の主要な製薬企業で多数採用されています。
- 独自のシリコンセンサー技術による高感度測定
- RI(放射性同位体)を用いずにRIA並みのタンパク質検出感度
- DNAは2 pg/サンプルまで検出可能
- 迅速な測定(90秒/スティック)
ユニークな検出方法
Thresholdシステムの検出器は、LAPS(Light-Addressable Potentiometric Sensor)と呼ばれるセンサーです。
シリコン半導体と絶縁層からなる構造を持ち、微小溶液中で起こるpHの変化を検出します。
LAPSの電気回路において、シリコンと電解質の間に電圧を印加した状態でシリコン面に光を照射すると、光電流が生じます。
この光電流の特性は、電解質溶液のpH、ひいてはメンブレン上に固定された酵素の酵素活性に依存して変動します。
LAPSはpHを介して酵素活性を電気的なシグナルとして検出し、解析対象の高感度な定量を可能にしています。
アプリケーション
Thresholdシステムでは様々な生体分子を測定できます。
精製工程中に混入するDNAや宿主由来タンパク質の検出を目的として、品質管理やプロセス開発などに利用されています。
- Host Cell Protein
- Antibody
- Protein A
- Protein G
- Insulin
- BSA
- Transferrin
- Toxin
- Receptor ligand
- Peptide
- Virus
- Acetylcholinesterase
- Tick anticoagulant protein
- Nucleic DNA
- Specific sequence DNA
- PCR amplified DNA
総DNAアッセイキット
サンプル溶液中のDNAをpgレベルの感度で測定します。
定量範囲は2~200pg/サンプル。DNAプローブは不要です。
アッセイは2時間で完了します。
ILAキット
ILA(イムノリガンドアッセイ)では、薬物、タンパク質、微生物といった種々の対象を測定します。
精製タンパク質などに含まれる微量の宿主細胞由来タンパク質の測定に利用できます。
ILAラベリングキットを使用すれば、約2時間で再現性良く抗体を標識できます。