エビデント 共焦点レーザー走査型顕微鏡 FV3000/FV3000-RS

エビデント

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製品名
FV3000-L4S2-IXD-2
4レーザー SD2CH
概算価格(税込):¥28,439,180~
FV3000-L4H2-IXD-2
4レーザー HSD2CH
概算価格(税込):¥31,710,580~
FV3000-L4H4-IXD-2
4レーザー HSD4CH
概算価格(税込):¥38,254,580~
FV3000RSL4H2-IXD-2
4レーザー HSD2CH
概算価格(税込):¥39,562,380~
FV3000RSL4H4-IXD-2
4レーザー HSD4CH
概算価格(税込):¥46,106,280~
※SD:マルチアルカリ分光検出器
 HSD:GaAsP高感度分光検出器
※FV3000/FV3000RSはクラス3Bのレーザー製品です。レーザービームの被ばくを避けてください。

微弱な蛍光でも鮮明で美しいマルチカラー画像を取得

細胞内微細構造の解析や、組織構造の解析のためには、複数の蛍光プローブを使用して細胞小器官や組織を構成する細胞を染め分けてその構造や分布を解析する必要があり、複数のタンパクの発現状況を確認するためにも、異なった蛍光色素/蛍光タンパクでラベルしてその発現を解析するなど、多色の蛍光画像の取得はとても重要です。
FV3000の分光検出器TruSpectral Detectorを用いれば、自由な蛍光取り込み波長を設定して、蛍光画像を取得することができます。可変のバリアフィルタとして撮影するVBF(Variable Barrier Filter)モードとして使用した場合は、同時の4チャンネルの画像が取得でき、バーチャルチャンネルモードを使用すれば、最大16チャンネルの画像取得も可能です。さらにラムダモードとして使用すれば、画像の分光特性データを取得できるラムダスタック画像を取得し、似た波長特性の蛍光プローブを使用してラベルされているサンプルの画像でも、波長特性データからスペクトラルアンミキシングを実行してそれらの蛍光の分離が可能です。

高感度・高精度のTruSpectral分光システム
FV3000シリーズは新たな分光システム「TruSpectral」を搭載。反射型回折格子に比べ40%以上効率の良い透過型回折格子(VPH:Volume Phase Holographic diffraction grating)を採用し。チャンネル毎に2nmの精度で分光データを取得することができ、精度の高い分光イメージングが可能です。

高効率分光検出システム
FV3000シリーズの検出器は、これまでにない高い検出効率を実現しました。高反射率のダイクロイックミラー、高効率の透過回折格子、冷却高感度検出器により、高S/Nの共焦点イメージングが可能です。


GaAsPフォトマルチプライヤー(GaAsP PMT)により量子効率が向上した高感度分光検出器(HSD)
2つのGaAsP PMTを搭載したHSDを使うことで、従来では検出できなかった微弱な蛍光シグナルを捉えることが可能になります。最大量子効率は45%、ペルチェ冷却によりノイズを20%低減し、弱い励起光でも高S/Nな画像を取得できます。

マルチチャンネルモードによる16チャンネルのアンミキシング
ライブ観察中のスペクトラルアンミキシングに対応し、リアルタイムで蛍光の分離画像を得ることができます。最大4つの検出器を用いて波長帯域ごとに最適な感度でスペクトルを取得でき、最大16チャンネルのアンミキシングに対応しています。

近赤外蛍光イメージング
近赤外蛍光イメージングにより、より多色のマルチカラーイメージング、自家蛍光の影響の低減、より光ダメージの少ないライブセルイメージングや深部イメージングの可能性があります。
FV3000 Redの検出光学系は、近赤外領域でも高い透過率があります。さらに、近赤外蛍光の励起用の730nm/785nmのレーザー光源と、890nmまでの近赤外蛍光の検出に最適なGaAs-PMT による2CH検出器の増設が可能で、400nm ~ 890nm の間で最大6CHの同時マルチカラーイメージングが可能です。

近赤外蛍光イメージングソリューション:FV3000 Red

近赤外イメージング用 GaAs PMT検出器
GaAs PMT検出器は、890nmまでの近赤外領域で高感度を有しています。可視域で高感度なGaAsP PMT検出器と組み合わせることにより可視から近赤外まで広範囲の多重蛍光イメージングが可能です。

近赤外イメージング用ダイオードレーザーLD730/785
Alexa Fluor 750などの近赤外域のプローブが利用可能となり、クロストークを気にすることなく蛍光プローブ選択の自由度が増します。安定性の高いダイオードレーザーは長寿命で長期にわたりメンテナンスフリーのため取り扱いが簡便です。

近赤外イメージングに適した高透過率光学系
FV3000のスキャナーの光学系は、銀コーティングを施したスキャンミラーやエビデント独自の1600コーティングを施したスキャンレンズにより、可視域から近赤外域まで高い透過率を有し、近赤外の蛍光であっても高効率に検出可能です。

TruFocus Red - 近赤外イメージング用Zドリフト補正機能
TruFocus Redは830nmのレーザーを用いて容器底面を検出し焦点位置を特定します。iRFPなどの近赤外蛍光タンパクを使用したタイムラプス撮影を安定して実行することが可能です。

X Line - 高性能対物レンズシリーズによる多重蛍光イメージング
エビデントのX Line- 高性能対物レンズは、400nm ~1000nmで色収差補正がされているため、コローカリゼーション解析で問題とされる色収差を低減します。さらに、より高いNA、優れた画像のフラットネス、UVからNIRまでの高い透過率を備え、多重蛍光イメージングで性能を発揮します。

シリコーンオイル浸対物レンズによる近赤外域での組織標本の深部イメージング
近赤外光は生組織内で散乱が少ないので、近赤外蛍光試薬を利用することにより、深部イメージングが可能です。シリコーンオイル浸対物レンズは深部イメージングに最適な対物レンズです。シリコーンオイルの屈折率(ne≈1.40)は生体組織の屈折率(ne≈1.38)に近く、球面収差が最小限で、生体組織の奥深くで高解像度の観察が可能です。

信頼性の高いタイムラプスイメージングを実現

TruFocusは、環境温度の変化によるフォーカスずれや、インターバル中の薬剤やリガンド、反応物質の投与で生じるフォーカスずれをリアルタイムで補正します。FV3000の高感度検出器を使用すれば、励起レーザーの強度をできるだけ弱くし、さらにレゾナントスキャナーを併用すればレーザー照射時間も少なくなるため、光毒性を抑えることができます。さらに電動ステージを使用すれば、複数のポジションの細胞の観察を並列で実行することができ、ウェルナビゲーターを用いればウェルプレートの観察も効率的に実験ができます。また、シーケンスマネージャーを使って、光刺激と組み合わせた複雑な実験を行うことも可能です。

精度とスピードの両立

心筋の拍動や、血流、細胞内カルシウムイオン動態など、速い現象の動態観察を行うには、高速画像撮影が必要です。FV3000RSには、高精細画像取得用のガルバノスキャナーと高速画像取得用のレゾナントスキャナーを搭載しており、レゾナントスキャナーはFN18の最大視野を30fpsのビデオレートで撮影が可能な為、さらにクリップスキャンを併用することにより最大で438fpsのスピードで画像撮影が可能です。また、高精度のガルバノスキャナーと高速画像撮影用のレゾナントスキャナーを切り替えながら撮影するなど、実験の目的に応じた使い分けが可能です。

フォーカスを維持するZドリフトコンペンセーター TruFocus

光毒性の少ないIRレーザーを用いて容器底面を検出し、ピントを合わせます。ワンショットAFは、厚みのあるサンプルに対して任意にフォーカス位置を設定でき、Zスタックを効率よく取得できます。オフセット量を増やしたことで、これまでできなかったプラスチック容器を用いたコンティニュアスAFおよびドライ対物レンズを用いたコンティニュアスAFが可能となりマイクロプレートを用いたマルチポイントタイムラプスで効率よく画像の取得が可能です。また、TruFocusはシリコーンオイル浸対物レンズにも対応しています。

電動ステージを使った多彩なアプリケーションに対応

マイクロプレートを用いたマルチポイントタイムラプスは多くのアプリケーションで利用されています。ウェルナビゲーターは、さまざまな規格のマイクロプレートやユーザーが定義する培養容器にも対応し、高性能で直観的コントロールが可能です。

シーケンスマネージャー

シーケンスマネージャーを用いると、複雑な実験プロトコールを簡単に作成し、高い時間精度で実行できます。また、画像スキャンはマイクロ秒、数日間にわたるタイムラプスでもミリ秒単位の時間精度で制御することが可能で、時間間隔を変化させながらタイムラプスを実行する、低倍と高倍の対物レンズを切り替えながらタイムラプス画像を取得する、イメージングとイメージングの間に光刺激を実行させるFRAPやFRETのAcceptor Photobleaching法の実験など、さまざまな実験プロトコルを計画して実行することが可能です。

より深い深部組織イメージングに対応
細胞や組織の立体構造を解析するには、共焦点レーザー顕微鏡が欠かせません。共焦点効果により、フォーカス面以外からの蛍光をカットし、フォーカス面のみの画像を撮影することで、フォーカス位置を変えながら連続断層像を撮影することが出来、立体構造を観察することができます。また、エビデント独自のシリコーンオイル浸対物レンズを使用すると、その媒質であるシリコーンオイルの屈折率が生細胞の屈折率に近いため、球面収差の影響がなくきれいな3次元画像を取得することが可能です。FV3000のソフトウェアの3D構築機能は、画像取得と同時にリアルタイムで立体構築が可能で、簡単に立体構造を観察することができます。

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