製品表面の傷付きは品質を左右する
自動車部品、家電製品、建材、金属部品など、さまざまな製品の表面には、塗装やコーティングが施されています。
これらの表面処理には、美観の向上だけでなく、摩耗や腐食から材料を保護する役割もあります。
しかし、製品の使用中に傷やコーティングの剥離が発生すると、外観品質や機能が損なわれる可能性があります。
そこで重要となるのが、材料表面の耐傷付き性を評価する「スクラッチ試験」です。
スクラッチ試験とは?
スクラッチ試験は、一定の形状を持つ試験針や接触子を材料表面に押し付け、移動させることで、傷の発生やコーティングの損傷を評価する方法です。
試験荷重、移動速度、接触子の形状などを設定し、表面の変形や破壊の状態を観察します。
特にコーティング材料では、傷の発生だけでなく、膜の割れや剥離が始まる条件を調べることが重要です。
TRIBOscratchとは?
TRIBOscratchは、スイスTRIBOTRON社が開発した、スクラッチ試験、直線摩耗試験、トライボロジー評価に対応する表面試験装置です。
電子制御による荷重負荷機構と高応答のサーボ駆動技術を組み合わせ、設定した条件で試料表面に機械的負荷を与えます。
主な試験モードには、次の3種類があります。
一定荷重スクラッチ試験
設定した荷重を一定に保ちながら、試料表面に傷を付けます。
異なる材料やコーティングの耐傷付き性を、同じ条件で比較する際に適しています。
漸増荷重スクラッチ試験
試験中に荷重を連続的に増加させ、傷や膜の破壊が発生する荷重を調べます。
コーティングの損傷開始条件を評価する際に利用できます。
直線往復摩耗試験
一定荷重で接触子を繰り返し往復させ、表面の摩耗挙動を評価します。
繰り返し接触による摩耗や耐久性を比較する研究に適しています。
主な評価対象
TRIBOscratchは、以下のような材料の表面評価に利用できます。
・金属表面の塗装・コーティング
・樹脂材料および樹脂塗装
・セラミックコーティング
・硬質保護膜
・自動車部品の表面処理
・建材・住宅設備の表面仕上げ
まとめ
スクラッチ試験は、材料表面の傷付きやコーティングの損傷を評価するための重要な試験方法です。
TRIBOscratchは、一定荷重、漸増荷重、直線往復摩耗の各試験に対応し、幅広い表面材料の比較評価を支援します。
株式会社インミディアムでは、スイスTRIBOTRON社のTRIBOscratchを取り扱っています。
装置仕様、試験方法、お見積りについては、お気軽にお問い合わせください。
製造元:TRIBOTRON AG(スイス)
日本国内取扱い:株式会社インミディアム
https://www.inmediam.com