【概要】
高性能な二重収束型磁場セクター Thermo Scientific ELEMENT シリーズ ICP-MS には、使いやすさ、安定性、生産性を最適化した装置をご用意しています。
Thermo Scientific ELEMENT XR ICP-MS には、ファラデー検出器とデュアルモードの SEM 検出器が組み合わせて採用されており、ELEMENT 2 ICP-MS のリニアダイナミックレンジをさらに 3 桁拡張できます。
【特徴】
ICP-MS は、微量元素の定量分析に最も強力な技術です。
ICP-MS の最も厳しい制約は、測定元素に対して多原子干渉が起こることです。
高い質量分解能による干渉除去が最も効果的な方法で、最小限のサンプル調製で、多元素の微量定量分析を高い精度と信頼性で実現します。
- HPLC、GC、レーザーアブレーションなど、高速分析に対応できる多元素検出器。
- マトリクス化合物(mg・L-1)から超微量レベル(pg・L-1 未満)まで、多くの元素をを干渉なく測定。
- 最高レベルの感度を発揮する ICP-MS(低分解能時)。
柔軟性とアクセス性
- スペクトル干渉を受ける同位体を分離できる高い質量分解能により、明確な元素スペクトルを生成。
- 干渉を受けない同位体と干渉を受ける同位体について、高精度な同位体存在比分析。
- ホットプラズマおよびコールドプラズマ対応。
ELEMENT XR ICP-MS
ICP-MS で幅広い濃度を 1 回で分析するには、広い線形ダイナミック検出範囲が非常に重要です。
一体型ファラデー検出器の特徴:
- 1 ms のサンプリング時間
- 高強度測定後の減衰時間は不要。
- SEM とファラデー検出器間を自動切換え。<1ms.
- それぞれの検出器モード間で幅広いクロスオーバー範囲 (2 桁超) を有するため、正確な自動相互キャリブレーションが可能。
- 0.2cps (SEM)~1 x 1012cps(ファラデ-) 超のダイナミックレンジ