【概要】
Spark Cytoは、蛍光イメージングとサイトメトリー機能を備えたマルチモードプレートリーダーで、細胞ベースの研究の新たな可能性を引き出します。
生細胞イメージングと業界をリードする検出テクノロジーを組み合わせることにより、
定性的、定量的情報を独自のデータセットに統合することができます。
研究室を離れても、細胞は静止したままではないため、研究では、状態を監視する動的な装置が必要です。
Spark Cytoは、並列データ収集と分析を使用してリアルタイムで機能し、有意義な洞察を以前の装置より迅速に提供します。
【特徴】
・明視野、蛍光、オートフォーカスの光源には、耐用年数が長く、低エネルギー消費であるLEDを搭載・タイリング機能により、ウェル全体の画像の取得が可能。
・明視野画像はHDR(high Dynamic Range)を使用し、3つの画像から独自のアルゴリズムにより鮮明な画像を取得
・デジタルフェーズコントラストによる明視野画像の向上。
・独自のアルゴリズムにより、ウェルボーダー(境界線)の高速かつ高精度の検出が可能
・マルチバンドフィルターとダイクロイックミラーにより、光学系を動かさずに、
ピクセルシフトのないオーバーレイ画像が得られ、複数チャネルでの測定速度が向上。
【SparkとSpark Cytoの違い】
・SparkにはTe-Coolという冷却機能が付いている(Spark Cytoには付いていない)。これにより稼働熱による温度上昇を抑制し、ウェル間の誤差を低下させる。
Alpha Technology、蛍光偏光、蛍光測定などで再現性の高いデータが得られる。
・Spark Cytoには、蛍光イメージング機能が付いている(Sparkには付いていない)。
これにより画像とデータの同時検出によって信頼性が向上した。
プレートリーダーとしての基本性能に加え、生細胞の重要なイベントを検知してアッセイを組めるREC*機能を併用する事で、全細胞情報を包括的に取得できる。
*Real-Time Experimental Control(RECTM)
【SparkとSpark Cytoの共通の特徴】
●セルベースアッセイ自動化⇒スマートオートメーション・既存のアプリケーションに縛られることなく、自由な条件設定が可能。
・単一のスクリプト内でも、サンプルの状態をトリガーにして、複数の測定モードを自動的に切り替える事ができる
更に、インジェクションのタイミングや培養環境(温度、ガス濃度)も自動設定できる
■Lid Lifter:
プレートの蓋の自動開閉を行なえる機能が付いている
■Humidity Cassette:
湿度を一定に保つ事で細胞増殖に適した環境を提供し、細胞アッセイにおける再現性と信頼性の高いデータを提供する。
■Gas Cotrol Module(GCM)
・本体内のCO2とO2濃度の自動制御を可能であり、細胞培養環境を保持し、長時間のアッセイを実現する。
・培養環境の変化によるストレスを与えず、培養からアッセイまでの自動化を実現する。
●高感度蛍光測定⇒近赤外蛍光の高感度・高精度検出
これまでの緑色蛍光の感度のみでなく、高感度PMTを搭載しているため、赤色および遠赤色蛍光も高精度に検出可能。
■分子間相互作用(TR-FRET)の高精度・高速測定
TR-FRETでは夾雑物由来の自家蛍光が消失してから測定を行う時間分解蛍光色素を用いるため、低ノイズでの測定が可能。
しかしながら、アクセプター側への励起効率が低く、蛍光が弱くなる。
Sparkの高感度PMTであれば、高精度かつ高感度な検出が可能となる。
【仕様】
イメージング技術 | 蛍光、明視野、デジタル位相コントラスト |
イメージング方法 | シングルカラー、マルチカラー、エンドポイント、カイネティック Whole Well Imaging |
プレートフォーマット | イメージング:6~384ウェルプレート イメージング以外:1~1536ウェルプレート |
カメラ | グレースケール、5M pixel、CMOS Sony |
対物レンズ | 2x(NA0.08) 4x(NA0.13) 10x(NA0.30) |
チャンネル | 明視野・4色蛍光チャンネル(Blue,Green,Red,Far Red) |
本体寸法 | W494×D557×H512mm インジェクター搭載時 :W494×D557×H572mm |
本体重量 | 50kg インジェクター搭載時:56.7kg |