サーモフィッシャーOrbitrap Exploris 480 質量分析計

Thermo Fisher Scientific

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高機能をシンプルに

次世代機器のオーナーとなり、インテリジェンス主導型実験アプローチを用いることで、各ステップに新たな洞察性が加わります。これにより、ライフサイエンスに従事する研究スタッフのレベルアップにつながります。Thermo Scientific Orbitrap Exploris 480 質量分析計の定量性能は業界最先端にあり、困難な課題であっても容易に解決することができます。また、期待どおりの実証済み定量性能を発揮します。

探索的定量から標的化定量に至るまで、大規模研究におけるプロセスを実現する性能と信頼性を備えます。一方で、生産性を向上させながら日々の煩雑な業務を低減します。しかも、上記すべてをコンパクトな設置面積で実現できます。この比類なき装置により、比類なき成果をお届けします。


Orbitrap Exploris 480 質量分析計のおもなメリット

次世代の質量分析計

Orbitrap Exploris 480 質量分析計は Thermo Scientific 次世代質量分析計ラインナップの一つです。このラインナップは最高の性能と操作容易性を基本コンセプトとした共通アーキテクチャー上に構築されます。


高性能・ハイスループット

市場をリードする選択性・スペクトル品質により多くの性能およびインテリジェンスが加わりました。これにより、小規模・大規模研究において生産性、洞察性、確実性が得られます。


パフォーマンスの安定性、優れた保守性により稼働時間が向上

頑健で優れたエンドツーエンド設計により、性能関連メンテナンスの必要性を抑え、稼働時間およびサンプルスループットを増大させます。


簡単な使用法、インテリジェンス機能による研究スタッフ支援

ラボの多くでは、ユーザーの専門性の違いが課題となる場合があります。インテリジェントなデータ収集法に基づくワークフローにより、新たなレベルの装置性能を活用できます。これにより高い信頼性およびハイスループットが得られるのです。


Orbitrap Exploris 480 MS の作用機序

Orbitrap Exploris 480 の優れた点およびユーザーの方々が最小の努力で良質な知見が得られる仕組みもご案内します。当社のブレークスルーがユーザーの方のブレークスルーに繋がります。詳細は以下をご参照ください。


●次世代の装置デザイン

カスタマーやサービスエンジニアから寄せられた工学的フィードバックの反映を Orbitrap Exploris 480 MS 開発の最優先事項としました。
これにより、ポンプ技術、制御エレクトロニクス、イオン工学における進歩のみならず、ボトムアップ方式のユーザビリティに基づいた完璧な装置デザインを実現しました。

システムの頑健性、信頼性、性能、サイズ等を重視しながら、四重極をより長期間清潔な状態に保つことを可能とする特許取得済みのロッドスイッチング装置を搭載することにより、イオン透過率を維持したままダウンタイムを短縮しました。
さらに、Orbitrap、C-Trap、HCD、collision cell、および flatapole デザインを改良しました。また、Thermo Scientific Orbitrap Tribrid プラットフォームのイオン源およびファンネルを改良しました。

高度に最適化されたデザインにより、設置面積がコンパクトになりました。
それと同時に、高性能パーツや各種の新規機能を搭載しています。これにより、さまざまな重要アプリケーションでの機能が大幅に向上しました。6 段階ポンピング機能により、稼動部品数、電気消費量、雑音、重量が低減されます。
この 6 段階ポンピングを採用したシングルターボポンプにより、さらにコンパクトな設置面積を実現しました。


Orbitrap Exploris 480 MS 革新的なパフォーマンス、信頼性、およびデータの確実性

今日のトランスレーショナル研究科学者は、ペプチドやタンパク質の同定以上のことを行う必要があります。
トランスレーショナル研究における次世代イオン移動度テクノロジーFAIMSを用いたタンパク質プロファイリング、タンパク質の定量分析、および詳細なタンパク質特性評価などのさまざまアプリケーションで、どのようにして結果を出せるかをご覧ください。
新しいデザインを採用したシステムは、多数の新しいイオン光学系とインテリジェンス主導型の装置デザインを活かして、従来の高分解能質量分析計を超えるパフォーマンス、堅牢性、信頼性、およびデータの確実性を実現します。


●新しいSureQuant IS Target Protein guantitationワークフロー

Thermo Scientific SureQuant IS Targeted Protein Quantitation ワークフローは、データ認識型定量スキャンモードとなります。
これにより、内標準を利用してスキャンパラメーターを動的に調整し、リアルタイムで自動的に標的プロテオーム解析に関する最高品質のデータを提供します。
SureQuant メソッドでは、その優れた定量性能により、大規模な標的タンパク質の特性評価に関するギャップを埋めます。


SureQuant IS 標的タンパク質定量

トリプル四重極を用いた選択的反応モニタリング(SRM)と Parallel Reaction Monitoring(PRM)ではアプローチが異なり、それぞれ標的定量におけるメリットが得られます。
標的マルチプレキシング、感度、選択性との間におけるトレードオフ関係は避けられません。
しかし、Thermo Scientific Orbitrap 質量分析計による SureQuant IS 標的タンパク質定量では、このトレードオフ関係を減弱できます。
この方法では、標的タンパク質のパネルサイズを拡大することで、リテンションタイムを用いることなく、検出限界値(LOD)と定量精度が大幅に向上します。


SureQuant メソッドによるインテリジェンス主導型アプローチの円滑化

SureQuant メソッドによる標的検出では、リテンションタイム(RT)スケジューリングが不要です。
これにより、信頼性の高い堅牢な標的定量が可能となります。
このインテリジェンス主導型定量アプローチにより、サイクル時間を損なうことなく、高感度の自己調整が可能となります。


●標準装置の強化ポイント

新しい高電場 Orbitrap アナライザーにより分解能が 2 倍に

最大分解能が480,000、スキャン速度が 40 Hz まで上昇


高感度・高選択性四重極によるデータ品質の向上

質量範囲m/zm/zm/z


高エネルギー衝突解離(HCD)セルの加速

Orbritrap Tribrid 質量分析計に類似する多極装置を介したイオンルーティング。HCD フラグメンテーションも実行可能。

上記以外の高性能機能

  • Thermo Scientific TurboTMT では Φ-SDM アルゴリズムを採用しており、TMT スキャン速度が短縮されます。これにより、ペプチド検出力および定量精度が向上します。
  • Precursor Fit フィルターの利用により、アイソレーションタイムウィンドウにおいてプリカーサーイオン特異性に基づいたイオン選択が可能です。
  • DDA および DIA に対して BoxCarを用いること により、ペプチド検出のダイナミックレンジが向上します。
  • SureQuant キットにより定量の内標準法が可能となります。定量の内標準法では標的タンパク質のパネルサイズを拡大し、リテンションタイムを設けることなく LOD および定量精度が大幅に向上します。SureQuant キットを利用すれば、Thermo Scientific SureQuant 標的定量を行えます。
  • TopN/TopSpeed DDA、DIA、MSX のためのスキャン法での選択性が向上


●インテリジェンス主導型装置のセットアップ、制御、およびデータ収集

お使いのシステムに一貫した共通装置制御ソフトウェアをセットアップすれば、シンプルかつ簡単に高品質データを取得できます。
このソフトウェアは、Thermo Scientific Orbitrap Tribrid MS、 Thermo Scientific Orbitrap Exploris 480 MS、および Thermo Scientific TSQ トリプル四重極質量分析計に対応します。

このメソッドは一般的な実験にすぐに使用可能であり、アプリケーション固有のものとなります。
これを利用すれば、実験準備ではなく研究そのものに重点を置くことができます。
また、これらのテンプレートの利用、テンプレート編集、あるいは drag-and-drop メソッドのセットアップを介して自身のテンプレートを作成することでメソッド開発手順が不要となるか、大幅に短縮されます。

一般的な実験に drag-and-drop メソッド構築および既製テンプレートを利用すれば、今まで以上に簡単に高品質データが生成できます。
共通ソフトウェアアーキテクチャーにより、全ワークフローにてユーザーエクスペリエンスの一貫性が得られ、操作、トレーニング、知識伝達等の業務を円滑化できます。
Thermo Scientific Method Editor and Tune エコシステムでは、一般的な実験にすぐに使用可能となるテンプレート(Glycosylation、Metabolites、Peptide ID、Peptide Quantitation、PTM、Advanced TMT、SureQuant メソッドなど)を用いることでメソッドプログラミングを直観的に行えます。

装置制御およびデータ収集パラメーターを組み合わせた共通メソッドエディターでは、一般的な実験に対応する広範なテンプレートを使用することで、開始時点から高品質データが取得可能です。
また、drag-and-drop 機能による実験を迅速に構築し、視覚化します。


インテリジェンス主導型

Dynamic Scan Management によれば、ユーザーが選択したパラメーター(プリカーサー、m/z、強度、および/または電荷など)に基づいて、各種フラグメンテーションモードおよび分析装置に対するプリカーサーの選択、ソート、ルーティングだけではなく、リアルタイムでのイベント取得のスケジューリング、並列化、優先付けが可能となります。Drag-and-drop 装置メソッドエディターでは、直観的かつフレキシブルな操作が可能です。このため、開発プロセスがシンプルになり、独自性のある複雑なワークフローを構築できます。

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