印刷された文字や記号の耐久性
キーボード、リモコン、家電製品の操作パネル、産業機器のスイッチなどには、文字や記号が印刷されています。
これらの表示は、製品の使いやすさや安全性に関わる重要な要素です。
しかし、繰り返し指で触れることによって、印刷が薄くなったり、消えたりする場合があります。
こうした摩耗による表示の劣化を評価するためには、再現性のある試験方法が必要です。
IEC 60068-2-70とは?
IEC 60068-2-70は、手や指による摩擦を想定した、表示や印刷などの耐摩耗性試験に関する国際規格です。
製品表面に繰り返し摩擦を与え、印刷や表示の耐久性を評価する際に利用されます。
ただし、具体的な試験条件や合否基準は、製品仕様や顧客要求などに応じて設定する必要があります。
規格名だけで、すべての製品に共通する試験回数や合格基準が決まるわけではありません。
TRIBOTOUCHによる規格対応試験
スイスTRIBOTRON社のTRIBOTOUCHは、IEC 60068-2-70に沿った摩耗試験に対応する装置として紹介されています。
人工指に相当する試験機構を使用し、一定の荷重で試料表面に繰り返し摩擦運動を与えます。
高応答のリニアモーターによって、試験速度や摩擦距離などを制御できます。
また、繊維や液体の供給機能を備えており、試験条件に応じた摩耗負荷を設定できます。
キーボードの摩耗試験事例
TRIBOTRON社は、TRIBOTOUCHを使用したキーボードの摩耗試験事例を公開しています。
この事例では、繰り返し指で触れる状況を実験室で模擬し、印刷された記号や表面コーティングの耐久性を評価しています。
こうした試験は、製品の開発段階で印刷方式や表面処理の違いを比較する際に役立ちます。
試験結果を評価する際のポイント
印刷の耐摩耗性を評価する場合には、試験前後の外観を比較するだけでなく、判定基準を明確にすることが重要です。
例えば、文字の判読性、色調の変化、印刷層の剥離、摩耗痕などを評価項目として設定できます。
また、試験荷重や摩擦回数などを統一することで、異なる材料や印刷方式を比較しやすくなります。
まとめ
キーボードや操作パネルなどの印刷耐久性を評価するには、実際の使用状況を想定した摩耗試験が重要です。
TRIBOTOUCHは、IEC 60068-2-70に沿った試験を実施できるハンドアブレージョン試験装置です。
印刷表示や表面コーティングの耐久性評価をご検討の際は、株式会社インミディアムまでお問い合わせください。
製造元:TRIBOTRON AG(スイス)
日本国内取扱い:株式会社インミディアム
https://www.inmediam.com