製品の表面品質を安定させるために
製造業では、製品の外観品質を一定に保つことが重要です。
しかし、材料や塗装条件、表面処理工程などが変わると、製品表面の耐摩耗性が変化する場合があります。
例えば、塗料の配合変更、塗装条件の変更、樹脂材料の変更などによって、摩擦に対する表面の挙動が変わる可能性があります。
こうした変化を客観的に評価するためには、一定条件で実施できる摩耗試験が役立ちます。
摩耗試験を品質管理に取り入れるメリット
摩耗試験は、新製品の開発段階だけでなく、製造工程の品質管理にも活用できます。
例えば、以下のような場面が考えられます。
材料変更時の比較
新しい塗料や樹脂材料を採用する際に、従来材料との耐摩耗性を比較します。
製造条件の変更
塗装温度や乾燥条件などを変更した場合に、摩耗特性が変化していないかを確認します。
サプライヤー変更
同等仕様の材料を異なるサプライヤーから調達する場合に、表面耐久性の違いを評価します。
製品不具合の原因調査
印刷の消失や塗装の摩耗が発生した場合に、正常品と不具合品の試験結果を比較することで、原因調査の参考情報を得られます。
TRIBOTOUCHによる試験条件の管理
TRIBOTOUCHは、スイスTRIBOTRON社が開発したハンドアブレージョン試験装置です。
高応答のリニアモーターを使用し、荷重、速度、摩擦距離、試験回数などを設定できます。
また、試験用の繊維や液体を自動供給する機能を備えています。
こうした機能により、試験条件を統一し、異なる試料間の摩耗挙動を比較することができます。
品質管理に導入する際のポイント
摩耗試験を品質管理に活用する場合には、試験方法を標準化することが重要です。
例えば、以下の項目を明確にします。
・試料の採取方法
・試験荷重と摩擦速度
・摩擦距離と試験回数
・試験媒体の種類
・試験環境
・試験後の評価項目
・合否判定基準
さらに、複数の試料を用いて試験結果のばらつきを確認し、管理基準を設定することが望まれます。
数値化できる評価との組み合わせ
摩耗試験後の評価では、目視による判定だけでなく、色差、光沢、表面粗さなどの測定を組み合わせることが考えられます。
こうした定量的な評価を導入することで、材料間の違いや製造条件による変化を比較しやすくなります。
ただし、摩耗試験の結果だけで製品の寿命を直接予測できるとは限りません。実使用条件との相関を検証することが重要です。
まとめ
摩耗試験は、製品開発だけでなく、材料変更、工程変更、品質管理、不具合調査など、さまざまな場面で活用できます。
TRIBOTOUCHは、管理された条件下で繰り返し摩耗試験を行い、表面耐久性を比較するための装置です。
品質管理への摩耗試験導入や、既存の試験方法の見直しについては、株式会社インミディアムまでお問い合わせください。
製造元:TRIBOTRON AG(スイス)
日本国内取扱い:株式会社インミディアム
https://www.inmediam.com