TRIBOscratch スクラッチ・摩耗・摩擦を1台で評価

Tribotron

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傷が始まる荷重を、数値で捉える

TRIBOscratch スクラッチ・摩耗・トライボロジー試験装置

製品表面の耐久性は、外観品質、機能、寿命、顧客満足度を左右します。コーティングや塗装がどの荷重で傷つき、亀裂や剥離が始まるのか。繰り返し摺動によって摩擦や摩耗がどのように変化するのか。これらを再現性の高い条件で測定することが、材料選定や品質管理には重要です。

TRIBOscratchは、一定荷重スクラッチ、漸増荷重スクラッチ、直線往復型のトライボロジー試験を1台に統合した表面評価装置です。研究開発から品質管理まで、材料、塗装、薄膜、コーティング、樹脂、金属、ガラスなどの比較評価に活用できます。

日本での導入、試料を用いたデモ試験、用途のご相談はINMEDIAMへお問い合わせください。

 

 

1台で3つの試験モード

Constant Load Scratch|一定荷重スクラッチ

設定した一定の垂直荷重で、試験チップを表面上へ直線的に移動させます。同一荷重における傷の発生、傷幅、表面変形、材料間の差を比較できます。

複数の荷重条件で平行なスクラッチを作製することで、荷重に対する材料挙動を効率的に比較できます。

主な用途

・材料・表面処理間の耐傷性比較

・一定荷重に対する表面損傷の評価

・製造条件や処方変更前後の比較

・品質管理および受入検査

Progressive Load Scratch|漸増荷重スクラッチ

低い荷重から試験を開始し、移動距離に応じて垂直荷重を連続的に増加させます。最初の目視損傷、亀裂、コーティング破壊、剥離、材料破壊が発生した位置と荷重を確認できます。

損傷が始まる荷重は、一般に**臨界荷重(Critical Load)**として評価します。コーティングと基材の組み合わせ、表面処理、膜厚、硬さなどを比較する際に有効です。

主な用途

・コーティングの密着性・破壊挙動

・臨界荷重の測定

・塗装・薄膜・表面処理の比較

・亀裂や剥離の開始条件の把握

Linear Tribology Test|直線往復摩耗試験

一定の垂直荷重をかけた状態で、試験チップを同じ経路上で繰り返し往復させます。連続使用による摩耗、耐久性、摩擦力、摩擦係数の変化を評価できます。

複数の試験を並べて実施することで、材料や処理条件による摩耗挙動の違いを比較し、統計的な信頼性を高められます。

主な用途

・耐摩耗性の比較

・繰り返し摺動による表面劣化

・摩擦力・摩擦係数の連続測定

・長期使用を想定した表面耐久性評価


試験モードの違い

試験モード 荷重 動作 主な評価
一定荷重スクラッチ 一定 一方向の引っかき 同一荷重での傷・変形・材料比較
漸増荷重スクラッチ 連続的に増加 一方向の引っかき 臨界荷重、亀裂、剥離、破壊開始
直線往復摩耗 一定 同一経路を反復 摩耗、耐久性、摩擦力、摩擦係数




TRIBOscratchの主な特長

3つの表面評価を1台に統合

スクラッチ試験、直線摩耗試験、トライボロジー解析を1台で実施できます。研究用途と品質管理用途を同じプラットフォームでカバーします。

電子制御による荷重付与

アクティブフィードバック制御により、設定した荷重プロファイルを電子的に管理します。一定荷重、漸増荷重、ユーザー定義の荷重プロファイルに対応します。

摩擦力と摩擦係数の連続測定

オプションの摩擦力測定機能により、試験中の摩擦力および摩擦係数を連続的に記録できます。表面損傷の発生位置と摩擦変化を関連付けた検討が可能です。

高速・精密なリニアサーボ駆動

高応答のリニアサーボドライブにより、低速から高速まで設定した試験条件を精密に制御します。

データ出力と評価ソフトウェア

統合タッチスクリーン、試験モード別の操作画面、USB経由のCSV出力、カスタマイズ可能なレポートテンプレートを備えたPC評価ソフトウェアに対応します。

試料と用途に合わせた構成

高分解能ロードセル、摩擦力測定、各種試験チップ、試料固定治具、個別試験ルーチンなど、評価目的に合わせた構成を検討できます。


主な用途

コーティング・塗装・薄膜

・コーティングの耐傷性

・密着性および剥離挙動

・塗装条件・硬化条件の比較

・保護膜、加飾膜、機能性薄膜の評価

自動車・モビリティ

・内装・外装材料

・塗装・加飾部品

・スイッチ、パネル、樹脂部品

・コーティングや表面処理の品質管理

電子・半導体・精密機器

・ディスプレイ表面

・保護膜、ハードコート

・電子部品・筐体

・精密加工面および機能性表面

樹脂・金属・ガラス・複合材料

・材料グレード間の比較

・表面処理前後の評価

・添加剤、処方、成形条件の検討

・研究開発および品質保証

建材・住宅設備・生活用品

・キッチン・浴室設備

・家具・床材・化粧板

・日用品、容器、装飾部品

・印刷面、塗装面、表面仕上げ


評価できる主な項目

・スクラッチ耐性

・傷の発生荷重

・臨界荷重

・亀裂・破壊・剥離の開始

・コーティングの密着性

・摩耗および摩耗痕

・摩擦力

・摩擦係数(CoF)

・試験回数に伴う摩擦・表面状態の変化

・材料、処方、加工、表面処理条件間の比較

必要に応じて、光学顕微鏡、画像解析、表面粗さ測定、三次元形状測定などと組み合わせることで、損傷や摩耗をより詳しく評価できます。


主な仕様

項目 仕様
標準垂直荷重 1~100 N
高分解能荷重オプション 0.5~50 N
荷重プロファイル 一定、漸増ランプ、ユーザー定義
摩擦力測定(オプション) ±25 N
摩擦データ 摩擦力・摩擦係数の連続測定
最大移動速度 1,500 mm/s
有効試験エリア 200 × 200 mm
試料取付プレート 280 × 230 mm
Z方向クリアランス 100 mm
駆動方式 リニアサーボドライブ
荷重校正 内蔵基準ロードセルによる自動校正
データ出力 USB、CSV形式
評価 PC評価ソフトウェア、レポートテンプレート

※仕様、オプション、分解能および対応可能な試験条件は、装置構成や製品改良により変更される場合があります。導入検討時に最新のデータシートをご確認ください。


導入前のデモ試験

TRIBOscratchでは、実際の試料を用いたデモ試験をメーカーへ相談できます。

ご相談の流れ

  1. 評価目的と想定する損傷の確認

  2. 試料材質、表面処理、膜厚、形状の確認

  3. 試験チップ、荷重範囲、速度、距離、試験回数の検討

  4. 一定荷重、漸増荷重、直線往復摩耗から試験モードを選択

  5. メーカーラボでのデモ試験可否と条件の確認

  6. 結果を踏まえた装置構成と導入方法の検討

試料写真、図面、寸法、評価したい項目、現在の試験方法などをご連絡ください。INMEDIAMがメーカーと確認し、デモ試験の可否と進め方をご案内します。


よくあるご質問

一定荷重試験と漸増荷重試験は、どのように使い分けますか?

一定荷重試験は、同じ荷重条件で複数の材料や表面処理を比較する場合に適しています。漸増荷重試験は、損傷、亀裂、剥離などが始まる臨界荷重を求める場合に適しています。

摩擦係数を測定できますか?

オプションの摩擦力測定機能により、試験中の摩擦力と摩擦係数を連続的に測定できます。必要な荷重範囲や用途に応じて構成を確認します。

平面以外の試料も評価できますか?

試料の形状、評価面、固定方法によって異なります。写真、図面、寸法をご提示いただければ、専用治具を含めて適用可能性を確認します。

TRIBOTOUCHとの違いは何ですか?

TRIBOscratchは、試験チップを使用して傷、臨界荷重、摩耗、摩擦を評価する装置です。TRIBOTOUCHは、人の指や手による繰り返し接触、擦れ、人工汗液などの影響を再現する手指摩耗試験装置です。

装置導入前にサンプルを評価できますか?

評価目的と試料情報を確認したうえで、メーカーラボでのデモ試験可否を確認します。機密性の高い試料については、試料送付前に秘密保持条件もご相談ください。


お問い合わせ

その傷は、何Nから始まるのか。

TRIBOscratchの製品仕様、試験モード、デモ試験、対象試料、装置構成、見積りについて、お気軽にINMEDIAMへお問い合わせください。

お問い合わせ時にお知らせいただきたい情報

・対象製品・部品

・基材、塗装、コーティング、表面処理

・膜厚および硬化条件

・試料サイズと形状

・評価したい傷、亀裂、剥離、摩耗

・想定荷重または現在の試験条件

・必要な規格・社内基準