人の手による摩耗を、再現性の高い試験へ
TRIBOTOUCH 手指摩耗試験装置
製品の表面は、日常的な操作によって少しずつ変化します。指で押す、擦る、触れ続けるという機械的な負荷に加え、汗、皮脂、ハンドクリームなどが塗装、印字、コーティングへ影響します。
TRIBOTOUCHは、このような人の手による複合的な摩耗を試験室内で再現する表面耐久性試験装置です。繰り返し接触を一定の条件で行うことにより、製品の使用感、外観品質、印字や塗装の耐久性を比較・評価できます。
日本での導入、試料を用いたデモ試験、用途のご相談はINMEDIAMへお問い合わせください。
手指摩耗試験が必要な理由
人の手による表面劣化は、単純な「擦れ」だけではありません。
・指が接触したときに加わる圧力
・指や手の往復運動による摩擦
・皮膚の柔軟性や表面形状による摩耗
・汗、皮脂、ハンドクリームなどの化学的影響
・数千回から数百万回に及ぶ繰り返し操作
これらの条件が重なることで、印字の薄れ、光沢の変化、塗装の摩耗、コーティングの劣化、外観品質の低下が生じます。
TRIBOTOUCHは、荷重、速度、摩擦距離、試験回数、接触媒体などを管理し、実使用に近い条件で比較可能な試験を行います。
TRIBOTOUCHの主な特長
人の指による操作を模擬
人工指や専用の接触部材を用いて、押す動作と直線的な擦れを再現します。キーボード、操作ボタン、スイッチ、各種入力デバイスなどの繰り返し操作を評価できます。
液体とテキスタイルの自動供給
人工汗液などの液体を自動供給しながら試験できます。テキスタイルの供給と巻き取りも自動化されており、長時間の繰り返し試験に対応します。
精密な直線運動制御
高応答のリニアモーターと精密なモーション制御により、設定した速度、距離、回数で再現性の高い試験を実施します。
標準試験から個別条件まで対応
IEC 60068-2-70に基づく試験に加え、企業独自の評価条件や製品用途に応じたカスタム試験を検討できます。
実使用に近い複合ストレスを再現
機械的な摩擦と、汗やクリームなどによる化学的な負荷を組み合わせ、実際の使用環境に近い表面劣化を評価します。
試験の仕組み
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試験対象を装置へ固定します。
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人工指または専用接触部材を試料表面へ接触させます。
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設定した荷重で押し付け、一定距離を繰り返し往復させます。
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必要に応じて、人工汗液やその他の接触媒体を自動供給します。
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試験後に、印字、色、光沢、塗装、コーティングなどの変化を確認します。

主な用途
自動車
・ステアリングスイッチ
・センターコンソール
・ドア操作部
・内装パネル
・印字・アイコン
・加飾面、塗装面、コーティング面
家電・電子機器
・キーボード
・マウス
・リモコン
・操作ボタン
・キーパッド
・コーヒーマシンなどの操作部
住宅・生活用品
・キッチン・浴室設備
・ドアハンドル
・スイッチパネル
・家具表面
・日常的に手で操作する部品
容器・高級消費財
・化粧品容器
・時計・アクセサリー
・ロゴ、印刷、ラベル
・デザイン性を重視する塗装・加飾製品
評価できる主な項目
・印字、文字、記号の摩耗
・塗装やコーティングの耐久性
・色調および光沢の変化
・表面の擦れ、傷、剥離
・接触媒体による表面劣化
・試験条件間、材料間、処理条件間の比較
必要に応じて、外観観察、画像解析、色差・光沢測定などの評価方法と組み合わせることで、表面変化をより定量的に検討できます。
主な仕様
| 項目 | 仕様 |
|---|---|
| 荷重 | 1、5、10 N(最大30 N) |
| 標準速度 | 60 mm/s |
| 調整可能速度 | 最大2,000 mm/s |
| 摩擦距離 | 1~40 mm |
| 試験回数 | 1~1,000万サイクル |
| 液体供給 | 自動、マイクロノズル方式 |
| テキスタイル供給 | 自動、ロール方式 |
| テキスタイル巻き取り | 自動 |
| 使用温度 | +10~+30℃(標準モデル) |
| 電源 | 110/230 V |
| 外形寸法 | 約68 × 35 × 52 cm |
| 質量 | 約50 kg |
| 対応規格 | IEC 60068-2-70 |
※仕様、オプションおよび対応可能な試験条件は、構成や製品改良により変更される場合があります。導入検討時に最新情報をご確認ください。
IEC 60068-2-70への対応
IEC 60068-2-70は、スイッチやキーボードなどを手で操作した際に生じる、文字・記号・表示面の摩耗耐性を評価する試験方法です。
TRIBOTOUCHは、同規格に基づく手指摩耗試験に対応しています。規格試験だけでなく、自動車メーカーや製品メーカーの社内基準、製品形状、使用環境に合わせた試験条件についてもご相談いただけます。
導入前のデモ試験
装置導入を検討する際は、実際の試料を用いたデモ試験が有効です。
ご相談の流れ
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評価対象と課題の確認
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試料形状、材質、評価面の確認
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荷重、速度、距離、回数、接触媒体などの検討
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メーカーラボでのデモ試験可否の確認
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結果の確認と装置構成の検討
試料のサイズ、形状、数量、希望条件をご連絡ください。INMEDIAMがメーカーと確認し、デモ試験の可否と進め方をご案内します。
よくあるご質問
人工汗液を使用した試験はできますか?
可能です。液体をマイクロノズルから自動供給する構成が用意されています。使用する媒体や試験条件は、評価目的に応じて確認します。
平面以外の部品も評価できますか?
試料形状や評価面によって固定方法が異なります。写真、図面、寸法をご提示いただければ、治具を含めて適用可能性を確認します。
TRIBOscratchとの違いは何ですか?
TRIBOTOUCHは、人の指や手による繰り返し接触、擦れ、汗などの影響を再現する装置です。TRIBOscratchは、試験チップによる引っかき試験、漸増荷重試験、直線摩耗試験、摩擦測定を主な目的とします。
装置導入前にサンプルを評価できますか?
評価目的と試料の内容を確認したうえで、メーカーラボでのデモ試験可否を確認します。まずは試料情報と評価したい項目をお知らせください。
※お気軽にお問い合わせください。