「1万回の摩耗試験に耐えた」と聞くと、実際に何年間使えるのか知りたくなるかもしれません。
しかし、試験回数をそのまま使用年数に換算することはできません。結果を正しく活用するには、回数と一緒に試験条件や評価基準を見る必要があります。
同じ回数でも、試験の厳しさは変わる
摩耗試験の結果は、押し付ける力、動かす距離や速さ、試験布、試験液、温度などによって変わります。
そのため、条件の異なる二つの試験について、回数だけで優劣を判断することはできません。TRIBOTOUCHで得られた結果を比較する場合も、条件がそろっているかを確認します。
「耐えた」の意味を決めておく
試験後に文字が読めればよいのか、つやの変化も許容しないのかによって、合否は変わります。
例えば、次のような評価基準が考えられます。
・指定回数後も文字を判読できる
・下地の露出が認められない
・基準見本と比較して外観変化が許容範囲にある
実際の基準は、製品の用途や顧客要求に合わせて設定します。
実績のある製品との比較に活用する
市場で使用実績のある製品を基準にして、新しい材料や仕様を同じ条件で試験すると、改善の程度や課題を検討しやすくなります。
使用年数の予測に進む場合は、実使用での劣化状況との対応を別途確認する必要があります。
結果を説明できる記録を残す
試験条件、試料情報、観察時点、写真、判定基準をセットで残すことが、開発部門や品質保証部門での情報共有に役立ちます。
インミディアムでは、比較したい試料や評価目的を伺い、メーカーと連携してTRIBOTOUCHの活用をご案内します。